★ 紫陽花に 弾けて雨の 四分音符
★ 手を伸ばす 目線の上に 柿の空
★ 父さんも家族 冷蔵庫を開ける
★ メイドインワタシ 笑顔も 泣き顔も
◆◇◆ 監修者からのコメント ◆◇◆
俳句と聞くと学校で勉強してから
もうとっくに忘れてしまったという方が殆どですね。
お子さんのいるご家庭では、
よく宿題に出るとか地域のイベントのチラシで
見かけるというお母さん方も多いかと思います。
俳句は日本人の心の故郷とでもいうような、
そんな懐かしさがありますね。
短い五七五の言葉のリズムが
日本人の想像力を掻き立てるのでしょう。
芭蕉の昔から今でも、変わることなく俳句は、
人の心を慰めてくれる優しい文芸だと思います。
昔の人の心を知ることで自分の心が癒され、
懐かしい風物詩が忘れていた郷土への愛情を
呼び覚ましてくれる。
そして、自分だけの言葉を
見つけ出す喜びに元気が出てきます。
あまり考え過ぎずに、まずはあなたらしい
俳句を詠んでみることです。
どんな名句にも負けないご自分の俳句が
生まれる喜びを大切にして下さい。
俳句ってこんなに楽しいものだったのかと、
きっと気が付きますよ。
俳句監修者 上野 貴子
きわめてユニークな企画である。そう思った。
そんなユニーク本を、こうして皆さんに
お届け出来るのが嬉しい。
俳句と川柳の「違いと魅力がわかる」本。
両者のコラボレーション、
それも技法のコラボになっている。
それがこの本の特長である。
自らの俳句をステップアップしたいと考えている方、
川柳に興味を持ちながらも自己流で川柳を作っていた方。
そんな方々にオススメの一著がコレである。
俳人にとっても、川柳人にとっても
参考になるに違いない。
自信を持って、そう申し上げておく。
本著は、俳句・川柳の共通編11項目と、
独自編合わせて17項目とで構成されている。
ココが面白い。
この点がユニークなのだ。
初心者はモチロン、初級者・中級者の
ステップアップにつながるものと信ずる。
そういう内容をふんだんに盛り込んでおいた。
川柳人は俳句の技法を、
俳人は川柳の息づかいを本著で学べる。
お隣に位置する文芸から学ぶ要素は少なくないはず。
ぜひそうして欲しいものである。
かくいう筆者。筆者も、
十代は俳句や短歌の韻律に
深く親しんだ一人であった。
それゆえに本著を監修させていただいたのである。
川柳監修者 江畑 哲男
◆◇◆ 主な目次 ◆◇◆
☆ 第1章
俳句と川柳 共通点と違い、そしてそれらの魅力
* 俳句と川柳の形式上の共通点と相違点とは
* 言葉の使い方
* あえて定型を崩す「字余り」「句またがり」など
* 作句の技術
・・・など
☆ 第2章
俳句のステップアップのコツ
* 表現にリフレインの技法をうまく使いましょう
* 言葉のセンスを磨きましょう
* ときには、あえて破調にしましょう
* 比喩表現をうまく使いましょう
* 推敲のレベルを上げましょう
* 「季語選び」を工夫しましょう
・・・など
☆ 第3章
川柳のステップアップのコツ
* 「取り合わせ」の技法をうまく使いましょう
* 「二物衝撃」の技法をうまく使いましょう
* 「オノマトペ」をうまく使いましょう
* 名句を鑑賞することも大切
* 句語の発見が大切
* ユーモア全開でいきましょう
・・・など
※本書は2017年発行の
『違いがわかる はじめての五七五 「俳句・川柳」上達のポイント』
の装丁を変更し、「新装版」として新たに発行したものです。