★ 作画の手順に沿って差がつくコツを
くわしく解説!
★ 画材の選び方、運筆の基本、
線描きと着彩のテクニックまで。
*上まぶたをはっきり描くと顔にメリハリがつく
*唇の中心部を濃くしてぼかすと綺麗
*重ね塗りで濃淡をつけ立体感を出す
★ 仏さまの下絵&着彩見本付き
◇◆◇ 監修者からのコメント ◇◆◇
仏画とは、仏さまを描いた絵画の総称です。
ですから壁画でも、掛け軸でも、色紙でも、
仏さまが描いてあれば、
すべて仏画と呼ぶことができます。
そう考えると、仏画は格式ばったものではなく、
意外と身近なものなのです。
そんな仏画を「自分でも描いてみたい」 、
また「描いているけれど、上手く描けないことがある」
という方に向けて作られたのがこの本です。
絵や芸事は何度やってもできなかったことが、
ちょっとした知識や技術を知ることで、
一転してうまくできることがあります。
この「ちょっとしたコツ」をたくさん知り、
何度も練習することが上達の秘訣です。
初めての方も、経験者の方も、
「ちょっとしたコツ」を実践しながら
会得していただけるよう、
作画のポイントを手順を追いながら
わかりやすく解説しました。
本書では、より身近に仏画に親しんでいただけるよう、
墨と顔彩絵の具を使って画仙紙(色紙)に
描く方法を紹介しています。
仏さまには、目や耳、指先など、
人間とは違う身体的な特徴がいくつかあります。
私は師である関侊雲先生にご指導をいただきましたが、
これらの特徴を多く知ると、
お寺でご覧になった仏像をご自身の仏画制作に
生かすこともできるようになり、
より楽しみの幅が広がると思います。
本書が皆様の仏画とそれを取り巻く世界を楽しむ
一助になれば、とても嬉しく思います。
川端 貴侊
◇◆◇ 主な目次 ◇◆◇
☆第1章 基礎編
上手に道具を使って、基本の線描きをマスターする
* 道具
上手に選びたい、仏画の道具
* 画紙
紙は描きたい絵に合わせて選ぶ
* 絵の具
失敗しない溶き方、混ぜ方
* 筆
正しい持ち方、動かし方
* 直線
筆の速さを一定にすると綺麗に引ける
・・・など
☆第2章 基礎編
ポイントがわかれば、線画はもっと上手に描ける
* 下絵の転写
赤ペンを使うと下絵の描き漏らしを防げる
* 線画を描く
中心→周囲の順に描くと全体にバランスよく描ける
* 眉と目
眉は弓形に、目は上まぶたをはっきり描くと
顔にメリハリがつく
* 鼻
縦の線を「細く→太く」描くと鼻筋が通る
* 口元
微笑みの口元になるよう口角から伸びる線で
全体をV型にする
・・・など
☆第3章 基礎編
ポイントがわかれば、着彩はもっと綺麗に仕上がる
* 肌(下塗り)
下地となる薄い色は手早く塗るとムラが防げる
* 肌(濃淡)
身体の部分のラインに沿って筆を動かすと
自然に仕上がる
* 唇
中心部を濃く、周囲を薄くするとふくよかに見える
* 髪
濃い部分は薄い色を塗り重ねて調整する
* 宝冠
赤みを着けて、温かみが感じられるように塗る
・・・など
☆第4章 実践編
こうすれば描ける親しみのある仏さま
* 地蔵菩薩
* 不動明王
* 聖観音菩薩
* オリジナルの下絵を描く
※ 本書は2018年発行の
『仏画の描き方 いちばんわかりやすい 上達のポイント』
を元に内容の確認を行い、
書名・装丁を変更して新たに発行したものです。