★ 日本を代表するチームに学ぶ、
技術と表現力を高めるポイント!
★ 基本の投げ受けから、「ころがし」「つき」、
点数への意識、演技構成やつなぎの動きまで。
★ トップ選手の実演で上達のコツがよくわかる!
◆◇◆ 本書について ◆◇◆
かつては手具操作といえば感覚頼みで、
「1000回やればできるようになる」などという
指導がまかり通っていました。
今はそういう時代ではありません。
映像を撮ることも日常的になり、
今の選手たちは自分の演技の見直しは、
いくらでもできるようになりました。
さらに、基本的なことからレベルアップも視野に入れて
「手具操作」を解説した本があれば、
子ども達は自分の力で、
自分の技術をより磨くことができるのではないかと思うのです。
本書は、新体操ではもっともなじみのある手具である
「ボール」を取り上げました。
ボールは誰にでも扱える親しみやすい手具ですが、
新体操のルールでは、「つかむ」ことが禁じられています。
あくまでも手のひらで保持する、
のがボールの持ち方なのです。
一見簡単そうですが、
じつはかなり難しく、奥深い。
ボールはそんな手具です。
そして、熟練度が上がってくれば、もっとも新体操らしく、
女性の美しさを引き立ててくれる手具でもあるのです。
本書が多くの子ども達、選手達にとって、
ボールという種目をより身近に感じ、
得意になるための手助けとなれば幸いです。
◆◇◆ 主な目次 ◆◇◆
☆ Part1
ボール操作の基本を身につける
*ポイント1 実施減点を減らす第一歩
「ボールの正しい持ち方」を確認しよう!
*ポイント2 正確なコントロールの源
「投げ受けの基本」をマスターしよう!
*ポイント3 ボールならではの柔らかさを表現できる
「転がし」の基本を押さえよう
・・・など全4項目
* コラム1
「ボール」は、やさしい? それとも意地悪?
☆ Part2
ボール操作の要・投げ受け完全マスター!
*ポイント5 基本だけど難しい
「片手キャッチ」でのミスを減らそう!
*ポイント6 「手で投げる」の
バリエーションを増やそう!
*ポイント7 テクニシャンへの必須要素
「足で投げる」に挑戦してみよう!
・・・など全5項目
* コラム2
「クラブチャイルド選手権」がもたらしたもの
☆ Part3
「転がし」「突き」ボールならではの操作をモノにする
*ポイント10 腕・胸を通る「長い転がし」は
正確&なめらかをめざす
*ポイント11 背中、脚など 腕以外でも転がせる!
転がし名人になろう
*ポイント12 「ボール巧者」を印象づける!
難しい転がしにも挑戦
・・・など全5項目
* コラム3
「ボール」が日本をメダルに導く?
☆ Part4
手具操作の見せ場「AD」で点数を積み上げよう!
*ポイント15 「AD」の種類、考え方をしっかり理解して、
使いこなせるようにしよう
*ポイント16 意外と簡単なものも。
ADは怖がらずにどんどんチャレンジ!
*ポイント17 演技をスリリングにする投げながらの
手具操作で0.3ポイントを稼ぐ!
・・・など全4項目
*コラム4 「新体操ならではの達成感」の正体
☆ Part5
演技に手具操作をどう組み込むか、を考えよう
*ポイント19 確実にしたい基本的な「BD」(身体難度)と
手具操作の組み合わせ方
*ポイント20 特異な「BD」(身体難度)で挑戦したい
手具操作との組み合わせ方
*ポイント21 ベーシックな手具操作を伴う
ステップをやってみよう!
・・・など全6項目
*コラム5 ボールの曲は、しっとり系に限る?
☆ Part6
実際の作品をもとに演技の構成を学ぼう
*ポイント25~27 ベーシックな作品にBDやADを
どう入れるか実際の作品に学ぼう ①~③
*ポイント28~30 レベルアップをめざす少し難易度を上げた構成を
実際の作品に学ぼう! ①~③
・・・全6項目
*コラム6 手具操作にも思いを込めて
☆ Part7 構成作りから、作品を仕上げていく
過程を知ろう!
*ポイント31 「やりたい難度、技」「できる難度、技」
「使いたい曲」をピックアップ
*ポイント32 曲に合わせて難度や技を入れる
順番を考える
*ポイント33 「つなぎ」の動きを考え、
細かい部分の手直しをする
・・・など全5項目
*コラム7 「器用さん」と「不器用さん」
☆ Part8
トップ選手に学ぶ!
手具操作がうまくなるためにできること
*ポイント36 猪又涼子選手に訊く
~ 本番で自信をもって演技できるようになるまで
練習を積み重ねる
*ポイント37 藤井 雅選手に訊く
~ 幼いころから遊び感覚で手具に触れ、
身近にライバルを作る
◆◇◆ 監修者プロフィール ◆◇◆
石﨑朔子
日本女子体育大学学長。
日本体力医学会、日本体育学会、
日本臨床スポーツ医学会、日本栄養改善学会に所属。
日本体操協会副会長、日本新体操連盟副会長を務め、
国際体操連盟審判員としても活動。
2006年には国際体操連盟最優秀審判員賞を受賞した。
「新体操選手の手具操作感覚」「ジュニア期の体力トレーニング」
などをテーマに数多くの論文を発表している。