★ もっと強く&正確に!
試合で勝つための一撃が打てる!
★ 世界一を複数輩出した名門道場の
教えで「技」を昇華させる!
★ 実戦で決まる突き・蹴り・連続技が身につく!
★ 対逆体へ効果的な技の繰り出し方がわかる!
★ コツを捉えたトレーニングでスピードと精度を高める!
◆◇◆ 監修者からのコメント ◆◇◆
柔道、剣道と並び日本の武道として伝承されてきた空手道は、
2020年の東京オリンピックで、
形、組手とも正式競技として採用されました。
今後は、ますます世界に普及していくことでしょう。
その空手道ですが、特に組手で、
武道からスポーツ、いわゆる「空手道」から
「競技空手」にその姿を変えつつあると言えます。
そこで本書では、日頃、
荒賀道場で指導している試合に勝つための技、
テクニックを中心に解説しました。
また、私の教え子であり、現時点で現役選手でもある
長男の龍太郎が得意としている技や、
長女の知子と次男の慎太郎が現役選手だったときに
得意としていたテクニックも紹介しています。
基本となる部分は変わりませんが、
空手は世界に普及するのと比例するように、
少しずつ姿を変えています。
そのため、トレンドなども取り入れる必要があり、
世界を相手に戦う現役選手、
あるいは現役を退いて間もない選手のテクニックは、
参考になるはずです。
ただし、組手の試合は生き物同然。
相手や相手との相性などが違えば、
本書で解説したテクニックが、
必ずしも効果的とは言えない場合もあり得ます。
ここで書かれている内容は、答えの一つであると捉え、
ご自身の経験や瞬間的なひらめき、
判断などを加味しながら、
最善策を見つけ出してください。
また、本書はシニアを想定したルールに合わせています。
組手で各カテゴリーによってルールの違いがあるので、
それぞれのルールに照らし合わせて
読み進めていただけたら幸いです。
本書を参考に試合に臨んだ結果、
試合で好成績が残せた。
さらには世界の舞台での活躍につながった。
そんな空手家が一人でも多く
出てきてくれることを願っています。
荒賀道場 荒賀正孝
◆◇◆ 主な目次 ◆◇◆
☆ 第一章 突き
*01-1 構えの基本
前拳を相手の顔面に照準を合わせて構え、
軽く膝を曲げて準備しておく
*01-2 突きの基本
自分の間合いを知り、
その間合いから最短距離で突く
*02 中段突き
相手が先に上段を刻み突きで打ってきたら、
すり足で斜め前方に移動しながら斜めに突く
・・・など全16項目
* 章末コラム
技術を身につけるための荒賀道場の教え―1
☆ 第二章 蹴り
*17-1 蹴りの基本
軸足のつま先で回転し、体の回転を利用すれば、
距離も出て強い蹴りになるため、
ポイントになりやすく反撃もされにくい
*17-2 中段蹴りの基本
中段の前蹴りは、体重を乗せて押し進むような
重い蹴りにして、相手の推進力も止める
* 上段蹴り
蹴る前からつま先を横に向け、
フットワークやフェイントで体勢を調整し、
相手の動きに合わせて攻撃する
・・・など全7項目
* 章末コラム
技術を身につけるための荒賀道場の教え―2
☆ 第三章 連続技
*23 突きと突き
本当に突いていると思わせられれば、
相手がカウンターを合わせてくるところで
カンターを合わせられる
*24 突きと突き
上段刻み突きと見せかけて、上段の逆突きを出す
1人時間差攻撃でポイントを取る
*25 突きと突き
下がる相手には、両手を前に出して連続で突き続け、
カウンターを封じ込めながらポイントを奪う
・・・など全13項目
* 章末コラム
技術を身につけるための荒賀道場の教え―3
☆ 第四章 逆体に効果的な技
*36 対逆体の基本
逆体と試合するときは、
フットワークを駆使して相手の外側を取る
*37 逆体に効果的な技―1br>相手が外を取って出てきた瞬間、
前拳を捻って腕だけを相手の外側に移動させて、
外側から上段の刻み突きを狙う
*38 逆体に効果的な技―2
上段のワンツーで相手を内側に残して突きを受けさせ、
瞬間的に空いた中段を蹴ってポイントを取る
・・・など全8項目
* 章末コラム
技術を身につけるための荒賀道場の教え―4
☆ 第五章 トレーニング
*44 トレーニング
突きのスピードを上げる練習―1
*46-1 トレーニング
蹴りのスピードを上げる練習―1
*47 トレーニング
突きの精度を上げる練習
・・・など全9項目
◆◇◆ 主な目次 ◆◇◆
荒賀道場 荒賀正孝
1988年に荒賀道場を開設し、
長女・知子氏、長男・龍太郎氏を世界選手権の王者に、
次男・慎太郎氏を学生選手権や国体の王者に
育て上げた空手道場の名門、荒賀道場の代表指導者。
経歴
1973年 正剛館小松原道場入門
1977年 日本空手道般若館 名称変更
1988年 荒賀道場開設
1988年 京都府空手道連盟加盟
2001年 京都府空手道連盟 事務局長
2009年 (公財)全日本空手道連盟審判委員会 委員
2017年 (公財)全日本空手道連盟審判委員会 副委員長
2012年 近畿地区協議会技術委員会 事務長
2016年 近畿地区協議会技術委員会 委員長
2013年 京都府空手道連盟 理事長
2013年 京都府競技力向上対策本部 空手道ヘッドコーチ
戦歴
1977年 第3回財団法人 全日本空手道連盟 剛柔会全国大会
個人組手 優勝
1977年 第4回世界空手道選手権大会 東京大会
団体戦出場
1981年 第9回全日本空手道選手権大会
個人組手 第4位
受賞歴
2008年 京都府空手道連盟 役員功労賞
2017年 スポーツ功労者顕彰 文部科学省
2018年 京都府スポーツ功労賞 京都府
指導歴
1985年 京都府空手道連盟 選手強化コーチ
1988年 荒賀道場にて指導