★ もっと楽しく安全に!
★ 知識ゼロでもよくわかる。
★ 一生役立つ「海の気象知識」を徹底解説!
*気象のしくみの基本
*シーズンごとの天気図の特徴
*押さえておきたい潮と海の危険性
◇◆◇ 本書について ◇◆◇
周囲を海に囲まれた日本では、
昔から海のレジャーが楽しまれていました。
日本で初めて海水浴場が開かれたのは、
陸軍初代軍医総監の松本良順による
神奈川県大磯海岸で、
明治5年となっており、比較的に新しいです。
しかし、木片によって波に乗る「板子乗り」という
まるでサーフィンのような遊びが、
江戸時代に各地の漁師が
行っていたという話もあります。
今では、五輪種目になっている「セーリング」
「サーフィン」「オープンウォータースイミング」や
「ダイビング」「マリンジェット」「ウェイクボード」「水上スキー」などの
多くのマリンスポーツが楽しまれており、
私たちは自然の恵みを恩恵しています。
一方で、自然には危険が潜んでいます。
毎年のようにマリンレジャー活動中の事故により
死者や行方不明者が出ております。
その中には、気象・海象の知識があれば
防げているものもあります。
知識不足によって起きている事故があります。
楽しく・安全にマリンレジャーができるように、
是非気象・海象の知識を身につけていただければと思います。
本書は、マリンスポーツを安全に楽しく行うために
覚えておきたい、気象の基礎知識を紹介しています。
天気の知識から始まり、風と波の知識、
季節ごとの天気の特徴、その他、
海の危険や様々な気象現象などを、
図解を用いて分かりやすくまとめました。
気象・海象の知識を読み深めていただいてから
競技に臨みましょう。
◇◆◇ 主な目次 ◇◆◇
☆1章 天気の知識と天気図
* 大気とは
天気は大気を理解することから始めよう
* 気圧とは
気圧の差が大気の流れを作る
* 等圧線とは
気圧が同じところを結んだ線を等圧線という
* 高気圧と低気圧
高気圧から低気圧へ気流が生まれる
* コリオリの力
大気は自転の動きにおいていかれる
・・・など
☆2章 風と波の知識
* 海上の風
水蒸気を含んでいて、真っすぐ長く吹く
* 陸上の風
地形や人工物など様々な影響を受ける
* 地形や河の影響
河口付近や谷間のある海岸線は風が強い
* 大気の安定と不安定
上空に冷たい空気があると大気は不安定になる
* ビューフォート風力階級表
風速によって陸上・海上でおきる変化を理解する
・・・など
☆3章 四季とマリンスポーツ
* 春の天気図
「春に3日の晴れなし」で周期的に変化する
* 春のマリンスポーツ
サーフィンやヨットには適した時期
* 春一番とマリンスポーツ
春一番が吹いた後の海上は荒れる
* 梅雨の天気図
日本列島を梅雨前線が横断する
* 梅雨のマリンスポーツ
魚が活性するため釣りには向いている
・・・など
☆4章 潮と海の危険
* 干潮と満潮
月の引力によって海面が引き寄せられる
* 湾の潮の満ち引き
潮の流れが急流や渦を生むことがある
* 離岸流
海水浴や釣りの大きな事故原因になる
* 雷
雷は氷が帯電して放出されたもの
* 雷の予兆と予防
雷被害を防ぐための予兆と予防
・・・など
☆5章 様々な気象現象
* 台風
台風は「大きさ」と「強さ」で測る
* 可航半円と危険半円
台風の速度によって左右の風速が変わる
* 土用波
南方の台風によるうねりが日本に到達する
* ゲリラ豪雨
予測しにくく集中的な大雨
* フェーン現象
山で雨を降らせた乾いた空気が高温をもたらす
・・・など
※本書は2021年発行の
『マリンスポーツのための 海の気象がわかる本 知っておきたい55の知識』を
「新版」として発売するにあたり、
内容を確認し一部必要な修正を行ったものです。