★ 美しい音色を響かせるコツが
きちんと身につく!
★ ワンランク上の音色にかえる弓の動き
★ ポジション移動をマスターするポイント
★ 豊かな演奏の要となる体の使い方
◆◇◆ 監修者からのコメント ◆◇◆
私は3歳でヴァイオリンを始めた後、
中学校卒業とともにイギリスへ渡り、
のちにギルドホール音楽院で
イフラ・ニーマン先生に学びました。
帰国後、再び同大学院で
ヴァイオリンを学びディプロマを得た私は、
先生から教わったヴァイオリンのメソッドが
日本の多くのヴァイオリン奏者に必ず役立つと気づき、
演奏活動と並行して
プライベートレッスンを続けてきました。
超絶技巧を駆使したヴァイオリンの
名曲のイメージからか、
多くの奏者は左手の技術に意識を奪われがちで、
本来最も大事にすべき右手のボウイングが
二の次になっている人も少なくありません。
この本をまとめるにあたり、日本とイギリス、
両方でヴァイオリンを学んできた私なりの
考えを惜しみなくお伝えしようと工夫しました。
ヴァイオリンを独学で練習している人にとっては
目からうろこの内容も含まれていると思います。
また、すでに先生のもとで学んでいる人にとっては、
すでにご存じのことも多いかもしれませんが、
今一度、ご自分の奏法を見つめ直す
きっかけにしていただければ幸いです。
上田 眞仁
◆◇◆ 主な目次 ◆◇◆
☆ 基本編
ヴァイオリンを練習する際に押さえておくポイント
* 楽器に対する正確な理解が上達の効率を高める
* 音の出る仕組みを知り、「いい音」を奏でよう
* 肩当ては必ずしも必要なパーツではない
* 正確なチューニングなくしてよい演奏なし
* 練習の段取りを決めると効率よく取り組める
・・・など
☆ ボウイング編
音色を極めるための運弓メソッド
* 意識的に脱力した体がいい音を生む土台となる
* 自由に演奏したければしなやかで美しい構えを
* きれいな音を追求したいならボウイング一択
* 正しい弓の持ち方は、音の出発点を整えること
* 弓とボールペンのストレッチで動きをマスター
・・・など
☆ テクニック編
左手を鍛えて豊かな演奏にしよう
* 苦手なフレーズこそメトロノームで練習を
* すべての指が自在に動く形を確保しよう
* すべての調の音階練習が演奏の筋肉となる
* 各指を素早く動かして音の粒立ちをそろえる
* オクターブの音階練習で耳を鍛えよう
・・・など
☆ 楽器編
美しい音色を保つためのメンテナンス術
* 美しい音を奏でるために欠かせない毎日のケア
* 楽器の保管には細心の注意を払おう
* 弓のコンディションがボウイングを左右する
* 弦は劣化する前に張り替えよう
* ヴァイオリンの心臓部ともいえる「駒」
・・・など