★ 豊富な作例と手順で
「光」と「色彩」の扱い方を学びます。
*「明」と「暗」の分布
*環境によって生まれる色
*水彩特有の美しい色の重ね方
◇◆◇ 著者からのコメント ◇◆◇
本書の依頼をお受けした時、私は自身がたどって来た
水彩画体験の来し方を漠然と思い浮かべました。
そこで気づいたのは、
光と色をどうつかまえたらよいかという問題意識が、
いつも私の中にあり続けていたことでした。
光と色の理解が水彩画を描く上で重要な課題だと、
改めて認識することになりました。
私は自分が学び試してきた様々な考え方や方法
それらはおおむね無秩序でバラバラな状態であったのを
改めて整理して体系的に組み立て直す、
いわば「学びなおし」の機会を与えられたのだと思います。
本書では光と色を読みとり、
美しく表現する方法を論理的に展開しています。
見る(観察)→理解(解釈)→表現(写実)
という各過程の中で、あらかじめ押さえておきたい
ポイントを整理しています。大袈裟かもしれませんが
「知っているのといないのでは大違い!」
のコツを示したつもりです。
さらにレベルアップを目指しておられる方の
お役に立つことができれば幸いです。
柴﨑 博子
◇◆◇ 主な目次 ◇◆◇
☆第1章 水彩で人物画を描くための下準備
* デッサンに必要なもの
* 彩色に必要なもの
* あると便利な道具
* 紙の大きさと構図の目安
・・・など
☆第2章 光と色の基礎知識編
* 光と色の正体?
* 光と色の三原色
* 色の三属性…色の性質を表す「ものさし」
* 水彩絵の具のしくみと発色の原理
・・・など
☆第3章 光と色を読みとるコツ
* 光の方向・角度による陰影を読みとる
* 明と暗の分布を読みとる
* 光のある環境を読みとる
* 光の反射や反映を読みとる
・・・など
☆第4章 光と色を美しく表現するコツ
* 固有色プラス明暗で表現する
* パレットの中の色を操る
* 美しい光と色の表現は、彩色の手順が決め手
* 光と影が際立つ「縁どり」と「グラデーション」
・・・など
☆第5章 実践編
* 「早春の香り」…逆光のモデルを描く 屋外
* 「静寂の時刻」…順光のモデルを描く 屋内
* 「薔薇の調べ」…逆光のモデルを描く 屋内
* 「陽光」…斜光のモデルを描く 屋外
・・・など