★「そのときどうするか」 この本でいっしょに学ぼう
★ 家族の被害を防ぎ、減らすために
*地震が来たそのとき
*ゆれがおさまったあと
*もしもの避難生活のこと
◇◆◇ 本書について ◇◆◇
「天災は忘れた頃にやってくる」
ということわざがあります。
しかし近年は、忘れるひまもないほど
地震をはじめとした大規模な災害が
立て続けに発生しています。
とくに地震は、いつやってくるか
まったく予測ができず、
不意打ちのようにおそってきますから、
非常にやっかいな災害といえるでしょう。
その災害から自分や家族の身を守るためには、
「この場所で地震が起きたらどう行動するか」
「電気が止まったら何が必要になるか」など、
ふだんからシミュレーションを繰り返して、
現実にそくした対策を立てておくしか
方法はありません。
どれだけ対策を練っても、
つねに想定を上回る災害が発生する可能性は残ります。
だからこそ、つねに新しい情報を手に入れて、
対策をアップデートし続けることが欠かせません。
本書は親子が一緒に読み進め、
地震のメカニズムや対策への理解が
深められる内容をめざしました。
とくに、いざというときに
とっさの判断や行動がとれるように、
場所や状況に応じたシミュレーションと
対策に重点を置いています。
具体的な場面をイメージしながら
地震対策について家族で話し合い、
家庭の防災力を高めることに
役立ててください。
◇◆◇ 著者からのコメント ◇◆◇
日本では大きな地震がたびたび発生して、
多くの悲劇が繰り返されてきました。
実際に被災された経験のある読者の方も
少なくないでしょう。
日本に住んでいるかぎり、
地震から逃れることはできません。
つまり、いつだれが地震災害に遭遇しても
おかしくないのです。
それは明日かもしれないし、3年後かもしれません。
その日を正確に予測することは誰にもできませんが、
いつか必ずやってくるという気持ちを
忘れないことが大切です。
防災でなにより重要なのは、
実際に行動に移すことです。
ぜひ皆さんの知識を自分自身はもちろん、
家族、友人など大切な人たちの身を守るために
役立ててください。
本書が地震災害から皆様の命を守る
一助となることを願っております。
久保 範明
◇◆◇ 主な目次 ◇◆◇
☆ 地震はどうしておこるの?
* 東日本大震災≪津波≫
* 能登半島地震≪液状化現象≫
* 阪神・淡路大震災≪家屋倒壊≫
・・・など
☆第1章 シミュレーション&対策
* キッチン
* リビング
* 子ども部屋
* 学校
* 通学路
* 繁華街
・・・など
☆第2章 地震に備える
* ハザードマップを確認しよう
* 緊急地震速報について知ろう
* 家族で防災会議をしよう
* 通信手段を確認しよう
* 飲料水を備蓄しよう
* 食料を備蓄しよう
・・・など
☆第3章 応急処置について知る
* 応急手当の方法を身に付けよう
* 止血の方法を知ろう
* 骨折の手当てを知ろう
* やけどの手当てを知ろう
* 救命処置について知ろう
* AEDの使い方を知ろう
・・・など
☆第4章 被災後の生活
* 揺れがおさまったら
* 初期消火の方法を知ろう
* ライフラインはどうなる?
* 避難所に行く? 自宅にとどまる?
* 防災公園を活用しよう
* 避難所での生活
・・・など
☆第5章 知っておきたい地震用語
☆第6章 地震&防災クイズ