★ テニスプレイヤーが知っておきたい「精神力」強化メソッド
★ 日頃の練習で実践できる項目から、
試合本番とその後のチェックまで。
★ 勝負所で実力を発揮するための心のマネジメント術が身につく
◆◇◆ 本書について ◆◇◆
この本は、テニスをするうえで必要なメンタル充実のコツを60紹介しています。
スポーツと心理に関する基本的な考え方から、
日頃行うことができるメンタルトレーニングの方法まで、
心理状態をコントロールするための知識を一通り網羅しています。
したがって最初から読んでいってもいいですし、
自分が苦手とする項目があれば、そこだけピックアップして修得することも可能です。
各ページには、紹介しているコツを修得するために必要なポイントがあげられています。
みなさんの理解を深めるための助けにしてください。
さらにこの本の特色として、ページ途中や巻末にあなたのメンタルをチェックできるテストを複数用意しています。
試合中の心理状態を把握したり、練習する上で参考にしてください。
記載されているコツは、タイトルとCHECK POINTに連動して、
マスターするために写真を使って分かりやすく解説しています。
また、メンタルこぼれ話として、メンタルにまつわるエピソードを紹介。
トップアスリートたちのメンタルに対する取り組みが理解できます。
◆◇◆ 著者からのコメント ◆◇◆
本書は、私がスポーツ・メンタルトレーニングに関する大学での講義や公開講座、
各種の講演会や研修会で使用してきた資料に基づいて著したものである。
PART1では、実力発揮のためのメンタルトレーニングについて正しい理解を促している。
未だにメンタルトレーニングのことを試合に勝つための心理的駆け引きと誤解している人もいるが、
むしろ、あらゆる障害や困難な状況を受け入れ、普段通りにプレーするためのものと捉えていただきたい。
PART2では、テニスにおける心理的問題について理解を促すとともに、
それらの問題状況について「ものの見方」を工夫することを取り上げた。
ここには、セルフトークに関する私の研究成果が盛り込まれている。
PART3では、日ごろの練習における取り組みとして、
試合を想定したモデルトレーニング(シミュレーショントレーニング)を紹介した。
これらを参考にして、読者自身による更なる工夫が促進されることだろう。
PART4では、試合前の準備から試合中のメンタルコントロール、
更には試合後の振り返りや次の試合までの準備までを取り上げた。
とくに、余計な妨害的思考から解放され、プレーへ集中を促す「ボールとの声合わせ法」は、
フットワーク、タイミング、ライジング打法、予測力の向上など多くの利益をもたらすという新たな見解を提出した。
また、ダブルスにおけるパートナーとの良好なコミュニケーションのとり方についても紹介した。
PART5では、コート外での取り組みとして、
目標設定、イメージトレーニング、リラクゼーションといった基礎的なメンタルトレーニング技法を取り上げた。
スポーツを通してメンタル面の取り組みが、スポーツにとどまらず、人生のあらゆる分野に役立てられることを願ってやまない。
著者 海野 孝(かいの たかし)
◆◇◆ 著者プロフィール ◆◇◆
海野 孝(かいのたかし)
元宇都宮大学教育学部教授。
専門は体育・スポーツ心理学。
新潟県長岡市出身 1948年2月生。
県立長岡高校、東京教育大学(現筑波大学)在学中に、
インターハイ、インカレ、国体等の全国大会に出場。
東京教育大学大学院を修了後、
東京女子体育大学および筑波大学に教員として勤務する傍ら、
テニス部の監督として積極的な指導を行った。
当時の教え子は現在日本テニス界を支える人材として活躍しており、
その中には、アテネオリンピック及びフェドカップ日本チーム監督を務めた植田実氏をはじめ、
数人のインターハイ優勝監督が含まれている。
1984年に宇都宮大学に勤務してからは、
次第に大学の組織運営領域での貢献が多くなり、
附属中学校校長、評議員、理事兼副学長などの要職を歴任した。
大学の講義以外にも、
全国及び地方レベルにおけるメンタルトレーニングに関する講演、
テニス指導者実技研修会の講師、
県市地方行政の各種委員会委員長を務めるなどして
様々な社会貢献を行う。
※ 本書は、2011年発行『試合で勝てる! テニス 最強のメンタルトレーニング』の書名・装丁を変更し、新たに発行したものです。