以下、新聞記事より
「神奈川フィルの名曲案内」楽団員の肉声交え紹介
県内発祥のプロ・オーケストラ、神奈川フィルを通じてクラシック音楽を身近に感じられる案内書。交響曲、協奏曲、オペラ、バレエ音楽などクラシック音楽の演奏形態、オーケストラの配置、楽器の解説、クラシックの音楽史から始まり、名曲の数々をさまざまな角度からエピソードを交え紹介、手軽な入門書としても読める。
楽器別の音色の楽しみ方など85曲を取り上げ、簡潔に解説し、各パートの楽団員が「聴きどころ」も紹介している。
メンバーは「私の人生を変えた一曲」を披露。石田泰尚ソロ・コンサートマスターが中学生のとき、東京都交響楽団の生演奏で聴いたスメタナの「わが祖国より モルダウ」で受けた感動を明かす。山本裕康首席チェロ奏者は高校生時代、東ドイツのラジオ放送で聴いたバッハの「2つのヴァイオリンのための協奏曲」に涙した思い出を述懐。山田恵美子首席フルート奏者はウィーンフィル演奏によるベートーベンの歌劇「フィデリオ」を「日本人の演奏と全然違う」とウィーン留学中の感激をつづる。
指揮者、ソロ・コンサートマスターの役割、舞台裏で活躍するステージマネジャー、楽譜管理を担当するライブラリアンの仕事も分かりやすく説明している。2013年9月22日 神奈川新聞
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