以下、新聞記事より。
遊び場ガイド 版重ね10周年 芦屋の安田さんら編集 06年兵庫版が完成
子連れで訪ねるのに便利な公園や博物館、ショッピング・エリアなどを紹介する「子どもと出かける兵庫あそび場ガイド」の二〇〇六年版(メイツ出版、一五四四円)が出版された。芦屋市の安田良子さん(四三)ら女性約二十人が子育て真っ最中だった一九九六年、「自分たちの欲しい情報を自分たちの手で」と取材し、編集。毎年、新版が発行されるロングセラーとなり、十周年を迎えた。兵庫県内の約百ヵ所を「どうぶつ大好き」「のりもの大好き」「つくって楽しむ」など九タイプに分類。イラスト、地図入りで、楽しめる子どもの年齢とともに掲載した。交通機関や駐車場の規模、予算や食事場所、予算や食事場所、トイレの詳しい情報を盛り込み、「おすすめ度」も☆印の数で表している。
著者の「TRYあんぐる」は、安田さんを代表に、子育て中の母親らが九三年に結成。「大阪あそび場ガイド」を発刊した。続いて兵庫版を準備していたが、阪神・淡路大震災のため再取材が必要に。九六年春にようやく発刊できた。安田さんは「震災があって親子で遊べるありがたさを実感した」と振り返る。
トイレ、階段・・・子ども連れで取材
ベビーカーの”天敵”となる階段の状況や、トイレのベビーシート、授乳室の有無といった情報はわが子の手を引きながら取材した成果。毎年更新している。〇一年には、大幅な改訂もした。母親の目線で”おすすめ度”採点
「おすすめ度」が五つ星の施設は▽元浜緑地(尼崎市)▽あそびの王国(三田市)▽加古川海洋文化センター(加古川市)▽播磨中央公園(加東市)▽赤穂海浜公園(赤穂市)▽篠山チルドレンミュージアム(篠山市)など。「この十年で子育てに関する設備や制度は充実したけれど、今のお母さんたちの方がなぜか、追い詰められているように思う。子育てに煮詰まったら、外へ出て子どもと思い切り遊んでみて」。安田さんは、そんな思いを込めて編集した。
A5判百七十六ページ。同じシリーズの「大阪あそび場ガイド二〇〇六年版」(千五百七十五円)ともに書店で発売中。
平成18年4月27日 神戸新聞
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