以下、新聞記事より。
親子で社会科見学
もうすぐ夏休み。子どもをどこに連れて行こうかと悩んでる方も多いのでは。「首都圏子どもと楽しむ社会科見学おもしろガイド」(メイツ出版)などの著書があり、2人の子どもを持つ現役ママの田中美樹さんに、遊び場探しのポイントを聞いた。
お勧めスポット
目の前のスクリーンに出火したキッチンが映し出されている。子どもたちは訓練用消火器からホースを抜き取り、インストラクターから教わった通りにレバーをぎゅっとにぎる。「ジャー」と勢いよく水が噴き出し、スクリーンの炎が消えた。
ここは、東京都墨田区にある東京消防庁本所防災館。消火や地震、暴風雨の体験ができる。見学者を数人ずつに分け、各グループにインストラクターが付き、約2時間かけ説明してもらいながら回る。無料で、土日も開館している。家族4人で訪れた多摩市の主婦、内山ひろみさん(41)は「夏休みは毎年大変。ここは、親も勉強できるのでいい」と話す。長女の友里さん(8)も「楽しかった」と満足そうだ。
防災館は、田中さん一押し施設の一つ。夏休みは長く、暑い。「夏休み中、財布は心細くなり、疲れはたまる一方。また、楽しければいい、というものでもない」と田中さん。無料で楽しく長時間親子を勉強させてくれる防災館は、夏休みの「お助け施設」というわけだ。
夏休みの極意
夏に子連れで過ごす遊び場選びのポイントについて田中さんが挙げるのは、入場料が500円以下▽触ったり、体験できる▽半日は過ごせる▽子どもに寛大▽親も楽しめる▽授乳室や休憩室が充実している▽冷房がある−など。
首都圏を中心に、あらゆる施設を訪ね歩いた田中さんのおすすめは、防災館のほか、電気・ガス・水道などのPR館▽科学館▽体験型博物館などだ。「大人も考えさせられるすぐれた施設。夏休みは、特別イベントを用意してくれていることが多い」
同様の施設は首都圏に限らず各県にもあることが多いので、地方の人はそちらも調べてほしい。
なお、予約が必要だったり、体験には年齢制限がある場合もあるので、事前に確認したい。
弁当を持参すれば、お金もほとんどかからない。お父さん、お母さん、うまく利用して、夏を乗り切りましょう。
平成20年7月13日 毎日新聞
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