★ 高みをめざす小学生サッカー選手たちに新たなバイブルが登場!
★ U12で必要とされる想像性と判断力を身につけてライバルに差をつけよう!
★ チャレンジを成功させるためのワンポイントテクニックも! !
★ キミならどうする?「パスまわし」「サイドチェンジ」「効果的なスルー」「崩しからのゴール」他。
◆◇◆ 本書について ◆◇◆
ロシアW 杯の日本代表チームは、開幕前の予想を大きく上まわり予選リーグを2 位で通過した。
決勝トーナメントでは、優勝候補の一角であるベルギーに対し、一時は2点のリードを奪うものの、後半終了間際に失点し、ベスト8進出の夢は絶たれたのだった。
では一体、何が足りなかったのだろうか。
勝敗を分けたベルギーのカウンター攻撃は、日本のコーナーキックをゴールキーパーがキャッチしたところからスタートしている。
ゴールキーパーはすばやく中央の選手にフィードし、受けた選手は高速のドリブルを仕掛け、フリーの選手にパス。
両サイドからかけあがってアシストとゴールに関わった2選手、その2人を生かすために、あえてラストパスのスルーを選択したフォワード選手など、すべてのプレーとイマジネーションがかみ合ってもたらしたプレーといえる。
ゴールネットを揺らすまでの時間はたったの「9秒」。
この短い時間なかで選手たちは、笛が鳴る寸前の攻撃のリスクを理解しつつも、ゴールをイメージして最高のプレーをピッチで表現した。
これは技術の高さはもちろん、個々の選手に「考える力」とチームとしての「共通の理解(考える基準)」があったからではないだろうか。
とかく小学4年から6年生の年代は、ゴールデンエイジといわれ、サッカー技術の習得に最も適した時期とされている。
大人が身につけることが難しい高難易度のテクニックでも、いとも簡単に自分のものにしてしまうほど集中力が高い。
子どもの運動学習能力が向上しているこの時期こそ、サッカーに必要なあらゆるスキルを身につけることが大切だ。
必要とされるボールテクニックだけでなく、状況に応じた判断力や発想力、考える力を身につけることで、サッカー選手として成長することができる。
本書は、サッカー先進国ともいえるヨーロッパスタイルのフットボールをジュニア世代から育成の柱とする大宮アルディージャジュニアに監修を依頼。
サッカーに取り組む、子どもたちのスキルアップのきっかけをつくることを目的としている。
◆◇◆ 本書の使い方 ◆◇◆
この本は、ジュニア世代のサッカー選手が考えながらプレーし、スキルアップするためのポイントを紹介しています。
ゲーム中のシチュエーションを例にとり、「ボール保持者はどこにパスを出せばいいか」「パスの受け手はどこにポジショニングすればいいのか」「ディフェンスはどのコースを切ればいいのか」など、あらゆる角度からサッカーのプレーを分析し、考える力を身につけます。
最初から読み進めれば、サッカーに関する大きなビジョンから理解することができ、オフェンスやディフェンスのプレーごと、ポジションやピッチエリアごとに例題をピックアップすることも可能です。
原則として1ページ目に問題を提示し、次のページで回答例を示しています。
テーマによっては、プレーする上で注意点や大宮アルディージャのジュニアが取り入れている練習方法も解説しているので、しっかり身につけてサッカー選手としてレベルアップしましょう。
◆◇◆ 主な目次 ◆◇◆
☆PART1 考えるサッカーの基準をつくる
*IQ01 チームで簡単にボールを失わないためには
*IQ02 相手の状態を観てパスのつけどころを判断する
・・・など全6項目
☆PART2 ディフェンスラインからのビルドアップ
*IQ07 CBからどうやって高い位置にボールを運ぶ
*IQ08 どこにパスすれば時間とスペースを有効に使えるのか
・・・など全7項目
☆PART3 パスワークでイニシアチブを握る
*IQ13 サイドハーフからみた効果的なパスコースは?
*IQ14 フォワードへのパスの選択肢は?
・・・など全13項目
☆PART4 ポジションや状況ごとの「考える基準」を身につける
*IQ25 スペースと状況にあった最終ラインの高さは?
*IQ26 どちらのコースを切って守る方が効果的?
・・・など全14項目
☆PART5 効果的なセットプレーでサッカーの質を向上させる
*IQ38 ゴールに向かう軌道で狙うポイントはどこ?
*IQ39 どこに選手を入れて守備を完成させる?
・・・など全7項目
☆PART6 テクニックとアイディアでゴールを奪う
*IQ44 シュートを決める確率が高い選手はだれ?
*IQ45 エンドラインからどこにパスを出せばいい?
・・・など全7項目
監修
大宮アルディージャジュニア
埼玉県さいたま市をホームタウンとするJリーグ加盟のプロサッカークラブ「大宮アルディージャ」の下部組織である大宮アルディージャジュニア。
大宮アルディージャのアカデミーは「ユース」「Jr.ユース」「ジュニア」の3つのカテゴリーで成り立っており、世界で通用する選手、社会でリーダーシップを発揮できる人材を育成することをテーマに活動。
近年それぞれのカテゴリーの各種大会でもめざましい活躍が見られている。
主な戦績
2016年 ダノンネーションズカップ in JAPAN 3位
2016年 JA全農杯チビリンピック全国大会優勝
2016年 U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ準優勝
2017年 プレミアリーグU-11チャンピオンシップ(全国大会)優勝
2017年 U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ第3位
2017年 全日本少年サッカー大会 決勝大会第3位
2018年 JA全農杯チビリンピック関東大会優勝(全国大会3位)