★ この一冊で「勝つ」走りが身につく!
★ フォームやリズムのポイントから
レース戦略のコツまで。
★ 最高のパフォーマンスを発揮する秘訣が凝縮!
◆◇◆ 監修者からのコメント ◆◇◆
本書では、ハードル種目のスプリントハードル
(男子110mハードルと女子100mハードル)
と400mハードルの競技特性を述べた上で、
スタートからアプローチ、
ハードリング、インターバルの
走りといった各局面における考え方や
フォームのポイントを解説しています。
さらに、それぞれの局面をレベルアップさせるための
トレーニング方法についてもいくつか紹介しました。
ハードルは、陸上競技の根本をなす
「走る」「跳ぶ」という要素がミックスされており、
「アスリートの総合評価ができる競技」とも言えます。
脚が速いだけ、あるいは跳躍の能力が高いだけでは、
優れたハードラーになれるわけではありません。
それらをうまく配分し、調整しながらトレーニングすることで
競技力が向上していきます。
さらに、効率的な動きを制限する
障害(ハードル)という要素が入ってくるので、
単なる走力やハードル技術に加え、
戦術面や心理面がパフォーマンスに大きく影響します。
とくに私が専門にしていた400mハードルは、
かつて「脚が短く遅い日本人には厳しい種目」と言われていました。
しかし、トレーニングを工夫したり、
レースでミスをせず堅実に走ったりという
日本人の特性を生かすことで、
日本人選手は世界のトップ選手と
十分に渡り合ってきました。
そういう意味からも、単なる身体能力だけで
勝敗や記録が決まらない点が、
ハードル競技の魅力だと思います。
本書を参考にしつつ、
自分自身のトレーニングを確立し、
それぞれの目標達成のために邁進してください。
少しでもそのお役に立つことができれば幸いです。
順天堂大学 陸上競技部監督
山崎一彦
◆◇◆ 主な目次 ◆◇◆
☆ PART1
ハードル上達のプロセス
* メカニズムを理解してハードル競技にのぞむ
* 種目ごとの特性を考えてハードルに取り組む
* 自分の能力を最大限生かして記録を伸ばす
・・・など
☆ PART2
効率の良いフォームを身につける
* 1台目のハードルをリズム良く入る
* ぎりぎりの高さを狙って跳び越える
* 前方に勢いよく跳ぶ気持ちを持つ
・・・など
☆ PART3
各種目別のテクニックをマスターする
* スプリントハードルと400m ハードルの違い
* 「2重視覚」を保って1台目を目指す
* 多くの台数を跳んでハードル技術を高める
・・・など
☆ PART4
ハードル技術向上のトレーニング
* ハードルは効率と非効率の種目
* 2つを高くして縦の動きを強調する
* はさみのようにすばやく切り替える
・・・など
☆ PART5
レースに向けて心と体を整える
* 優先順位の上位から課題を克服する
* できる運動を続け本格復帰に備える
* 心拍数を上げながら筋肉を伸ばす
・・・など
※ 本書は2018 年発行の
『スムーズな走りを極める!陸上競技 ハードル』
を元に、必要な情報確認を行い、
書名・装丁を変更し、
新たに発行したものです。